目からウロコ!の日々
10月1日からKCP日本語教師養成講座を受講して、約1か月が過ぎました。
私は主人の仕事の都合でアメリカに約3年住んでいて、この春帰国しました。移民の多いアメリカでは、無料で通えるESL(英語を第二言語として学ぶ人たちのための英語講座)が色々あり、そこに通ったり、ネイティブの家庭教師についたりして、英語だけでなく、異国での文化や生活についても教えてもらい、大変助けられてきました。私も同じように日本で暮らす異国の方々の手助けができたら、と思ったのが、この講座を受講しようと思ったきっかけです。
結婚して以来ずっと専業主婦だったので、通学と家事との両立ができるかが心配でした。朝、子どもたちを学校に送り出してすぐに自分も家を出なければならない、というのは確かに慌ただしいですが、幸いコロナの影響で在宅ワークが増えた主人の手助けもあり、なんとかやってこられています。
授業では、今まで当たり前に使っていた日本語を分析して、なるほどこの言葉にはそのような働きがあったのか、と驚きの連続です。教師としての立場からは、授業の進行表である教案の大切さを学び、今回の講座ももちろん、今まで自分が受けてきた学校の授業も、先生方は毎回、どのような目的をもって、どのような時間配分で、どのようなことをやるか、を綿密に計画して授業を組み立てられていたのだということを知り、先生ってすごかったんだ、授業ってすごかったんだ、と改めてそのプロフェッショナルな世界に感銘を受け、過去教えてもらった先生方に感謝したい気分になりました。めんどうくさがりの私にこんな教案作成できるようになるのかしら・・・。言語の教授法の歴史も学び、今まで自分が英語を学んできた方法も、このような考えが元にあり編み出された方法だったのか、ということがわかりました。実際KCPの学生さんの授業も見学させていただき、日本語を学び始めてわずか1~2年の留学生たちが流暢な日本語を使えている姿を見て、何十年も勉強してきたはずなのに、どうして自分は英語があまり上達しなかったのだろうか・・・?と、自分の語学力のなさを教授法のせいにしてみたり・・・(笑)
「当たり前」に使ってきた日本語、「当たり前」に受けていた授業、「当たり前」に習ってきた方法、それらが実は深い緻密な世界であったことを知る、目からウロコ!の日々を送っています。(Y・k)
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