【 摸擬授業実践ラボ 修了生インタビュー 】
今回、7月に摸擬授業実践ラボ初級~上級を終了され、日本語教師デビューを果たした修了生にインタビューをしました。摸擬授業実践ラボの授業内容や、就職活動、これから受講を考えている人へのアドバイスなど、詳しく伺いました。
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1、どうして、KCPを選びましたか。
日本語教師向けの就職セミナー参加後、未経験での就職は難しいと感じ、実践的な授業のやり方を教えてもらえる講座を探しました。KCPのホームページで授業実践ラボを知りました。私と同じように検定試験には合格しているけれど授業のやり方がわからないという人が多数申し込みをされていると聞き、安心感もあり受講を決めました。
2、授業で一番大変だったことは何ですか。
自分担当の模擬授業の事前準備が一番大変でした。学習が進むにつれ、授業を実践するうえで留意すべきことがだんだんわかってきました。一方で、なかなかそれを実現させるアイディアが浮かばず、教案と教材(スライド等)の準備に大変時間がかかりました。準備に明け方までかかり、睡眠不足のまま模擬授業を行ったことも何度もありました。
3、授業で特にどんな知識やスキルが身についたと思いますか。
教壇に立つための基本が身についたと思います。授業の組み立て方、教案作成、実際 の 授業での語彙コントロールや使用する言葉のポイント、板書や動き、学習者に対する配慮など全てです。
4、就職先(お仕事)について教えてください。
日本語学校で初級担当の非常勤講師の仕事を始めます。まずは初級を担当します。またすでに小学校の日本語指導員としても働いています。
5、就職活動は、いつごろから始めましたか。
就職活動は、授業実践ラボを受講し始めた頃から始めました。ほぼ毎日、日本語教師求人サイトをチェックし、情報収集していました。気になる学校は、実際に足を運んで外観を見たり、説明会に参加したりしました。就職が決まった日本語学校は、KCPの講座修了の翌週に、採用試験を受けました。
6、就職先を選ぶ際、重視したことは何ですか。
日本語学校については、法務省告示校であること、KCPで学んだ自分で考えて組み立てる授業が実践できること、最初なので学校が大規模でないこと、通勤時間が短いこと(家族の都合)です。また、面接での先生方の雰囲気は、働きたいと思うポイントになりました。
7、採用試験はどんな内容でしたか。
まず、20分で模擬授業をしました。事前に「みんなの日本語1」の中から文型の指定があり教案と教材を準備して行きました。模擬授業の後は、授業の感想を先生方からお話いただき、その後、履歴書の内容などについての面接がありました。
8、KCPの摸擬授業実践ラボの授業で、就職につながったことがありますか。
KCP受講前は、採用試験の内容に「模擬授業」の文字があるだけで尻込みしていましたが、KCPで模擬授業慣れしたおかげで、いつもの緊張という感じで臨むことができました。
採用の先生方からの模擬授業の感想としては、マスク越しでも声がよかった、板書が見やすくきれいだった、文型のポイントがしっかりおさえられていた、と言われました。全てKCPで学んだおかげです。
KCPの授業では、生徒の模擬授業の後に、振り返りと共に先生が文型のポイントを説明してくださることがあり、その時のノートが教案作成に活かされました。
面接では、KCPのクラスの様子や、どのようなことをしたのか聞かれましたが、しっかり勉強したことを伝えられたと思います。
9、どんな日本語教師になりたいですか。
初級、中級、上級、どのような文型も自分の言葉でわかりやすく説明できて、学生が面白い、わかりやすい、と思う授業ができる日本語教師になりたいと思います。常に万全の準備ができている状態で、日本国内だけでなく、海外に行っても教えられるようになりたいです。しばらくは修行期間だと思って、ひとつひとつしっかりとした授業ができるよう、精進したいと思います。
10、 これから、受講する人たちへのアドバイスをお願いします。
受講前はぼんやりとしていた授業のイメージが、はっきり見えるようになりました。模擬授業の準備や実践は大変ですが、採用試験や実際教壇に立つ前に練習ができ、先生や同級生仲間にたくさんコメントをもらうことで、レベルアップできる大チャンスです!
初級、中級、上級を通して、個性豊かな先生方の、熱い思いの溢れる授業はとても楽しく、たくさんのことを吸収できる、ありがたい機会になること間違いなし、です。
就職活動をする際にも、私は勉強しました、という自信につながりますよ!
(摸擬授業実践ラボ修了生 K・Ý)