2020年9月29日火曜日

 【 摸擬授業実践ラボ 修了生インタビュー 】

今回、7月に摸擬授業実践ラボ初級~上級を終了され、日本語教師デビューを果たした修了生にインタビューをしました。摸擬授業実践ラボの授業内容や、就職活動、これから受講を考えている人へのアドバイスなど、詳しく伺いました。

*********************************

1、どうして、KCPを選びましたか。

 日本語教師向けの就職セミナー参加後、未経験での就職は難しいと感じ、実践的な授業のやり方を教えてもらえる講座を探しました。KCPのホームページで授業実践ラボを知りました。私と同じように検定試験には合格しているけれど授業のやり方がわからないという人が多数申し込みをされていると聞き、安心感もあり受講を決めました。


 2、授業で一番大変だったことは何ですか。

 自分担当の模擬授業の事前準備が一番大変でした。学習が進むにつれ、授業を実践するうえで留意すべきことがだんだんわかってきました。一方で、なかなかそれを実現させるアイディアが浮かばず、教案と教材(スライド等)の準備に大変時間がかかりました。準備に明け方までかかり、睡眠不足のまま模擬授業を行ったことも何度もありました。


 3、授業で特にどんな知識やスキルが身についたと思いますか。

 教壇に立つための基本が身についたと思います。授業の組み立て方、教案作成、実際 の 授業での語彙コントロールや使用する言葉のポイント、板書や動き、学習者に対する配慮など全てです。


4、就職先(お仕事)について教えてください。

日本語学校で初級担当の非常勤講師の仕事を始めます。まずは初級を担当します。またすでに小学校の日本語指導員としても働いています。


5、就職活動は、いつごろから始めましたか。

 就職活動は、授業実践ラボを受講し始めた頃から始めました。ほぼ毎日、日本語教師求人サイトをチェックし、情報収集していました。気になる学校は、実際に足を運んで外観を見たり、説明会に参加したりしました。就職が決まった日本語学校は、KCPの講座修了の翌週に、採用試験を受けました。


 6、就職先を選ぶ際、重視したことは何ですか。

日本語学校については、法務省告示校であること、KCPで学んだ自分で考えて組み立てる授業が実践できること、最初なので学校が大規模でないこと、通勤時間が短いこと(家族の都合)です。また、面接での先生方の雰囲気は、働きたいと思うポイントになりました。


 7、採用試験はどんな内容でしたか。

 まず、20分で模擬授業をしました。事前に「みんなの日本語1」の中から文型の指定があり教案と教材を準備して行きました。模擬授業の後は、授業の感想を先生方からお話いただき、その後、履歴書の内容などについての面接がありました。

 

8、KCPの摸擬授業実践ラボの授業で、就職につながったことがありますか。

 KCP受講前は、採用試験の内容に「模擬授業」の文字があるだけで尻込みしていましたが、KCPで模擬授業慣れしたおかげで、いつもの緊張という感じで臨むことができました。

採用の先生方からの模擬授業の感想としては、マスク越しでも声がよかった、板書が見やすくきれいだった、文型のポイントがしっかりおさえられていた、と言われました。全てKCPで学んだおかげです。

KCPの授業では、生徒の模擬授業の後に、振り返りと共に先生が文型のポイントを説明してくださることがあり、その時のノートが教案作成に活かされました。

面接では、KCPのクラスの様子や、どのようなことをしたのか聞かれましたが、しっかり勉強したことを伝えられたと思います。

 

9、どんな日本語教師になりたいですか。

 初級、中級、上級、どのような文型も自分の言葉でわかりやすく説明できて、学生が面白い、わかりやすい、と思う授業ができる日本語教師になりたいと思います。常に万全の準備ができている状態で、日本国内だけでなく、海外に行っても教えられるようになりたいです。しばらくは修行期間だと思って、ひとつひとつしっかりとした授業ができるよう、精進したいと思います。


 10、 これから、受講する人たちへのアドバイスをお願いします。

 受講前はぼんやりとしていた授業のイメージが、はっきり見えるようになりました。模擬授業の準備や実践は大変ですが、採用試験や実際教壇に立つ前に練習ができ、先生や同級生仲間にたくさんコメントをもらうことで、レベルアップできる大チャンスです!

初級、中級、上級を通して、個性豊かな先生方の、熱い思いの溢れる授業はとても楽しく、たくさんのことを吸収できる、ありがたい機会になること間違いなし、です。

就職活動をする際にも、私は勉強しました、という自信につながりますよ!

               (摸擬授業実践ラボ修了生 K・Ý)


2020年9月17日木曜日

「 教壇実習を終えて」                2020.9.11 実習生 N.I

とうとう来てしまった。ここ2〜3日前から緊張のあまり食欲もなく、夜もあまり眠れず、この歳になってまだ繊細さが残っている自分に驚いている。もうやるしかない。フェイスシールドを着用。
          「みなさん、これから授業を始めます。」

  学習者に協力してもらったペンのあげもらいの説明があまりうまくできなかったみたいで、頭の隅にずーっと残りながら教案をこなしていく。

  板書もフライング、そのうち学習者から想定外の答えが返ってくる。一瞬板書を書く手がとまる。
 落ち着かなければと思いつつ、時間配分しながら進めたつもりが結果10分オーバー。






  私の拙い授業を聞いてくださってありがとうございました。学習者からの拍手を聞きながら猛反省の1日でした。


2020年9月14日月曜日

 「教壇実習を終えて」               2020.9.11 受講生 H.T

今回、先生方のおかげで無事に実習を終えることができました。振り返ってみると、私は先生方だけではなく、学生たちにも助けられていました。終始指導してくださった指導教師のk先生や、授業後のフィードバックに疑問点などに答えてくださったF先生とS先生、教壇実習中協力してくれた生徒たちに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

授業に関して、悪い点、良い点両方教えてくださって、とてもありがたいです。悪い点をまとめてみると、教師の学習者の質問への対応、指示の出し方、PPTの使い方、教師の語彙コントロール、練習の種類を増やすなどなど、たくさんの課題がありました。

学習者の質問に対して、まず教師が答えるだけではなく、他の学習者に聞くべきです。なぜかというと、他の学習者に聞くことによって、学習者の発話量も増えるし、できる学習者に活躍の場を与えることができるからです。それによって、学習意欲も上がると思います。

また、指示の出しかたについて、はっきりかつシンプルにする必要があります。例えば、各練習の間に一言を入れる、板書をするときは指示をしないで、その前か後に指示を出す、指示をするときは、学生の顔を見ながらするなど。

さらに、PPTに関してですが、今や授業でPPTを使うのが当たり前の時代です。しかし、PPTに頼りすぎるのもよくないと感じました。。また、授業中PPTを使うときは、PPTに集中しすぎないように、注意を払わないといけません。

今回の教壇実習では、たくさんの課題に気が付きました。
これから少しずつ直していこうと思います。





最初は緊張した教壇実習ですが、生徒たちに癒されました。この経験を活かし、
一人前の日本語教師を目指し頑張りたいと思います。

「教壇実習を終えて」                 2020.9月11日 受講生 E.T

何度も教案作成時、そして当日とご助言いただきましたF教官、1時間頑張って付き合ってくださった留学生の皆さんありがとうございました。

感謝申し上げます。

教壇実習を終えて、気づいたことがあります。教案通り授業展開できているか気になるのに、意外に授業しながら教案に目を通す気持ちの余裕はないこと。教案には、たくさん小ネタや自分を助ける内容が記載されているのに・・・生徒の反応について、私が生徒さんに対して伝えたことが通じているのか、理解してもらえているのか。気になって仕方なかったです。
そして、1時間というタイムマネジメントもとっても気になりました。
写真だと、どんな立派な授業を展開したのだろうと映りますが。実際はたくさんの改善の余地ありました。
初級の教案作成、実技練習では生徒役は同じ日本語教師養成講座の学生でしたが、本当の留学生の生徒を前にすると、リアクションが本当に違って体力使いました。。。でも、今はやりきった感でいっぱいです。
実習が2週間は欲しいなと思いました。         



2020年9月3日木曜日

 

8月

 日本語教師養成講座あと2ヶ月で終了になります。来月は実習が入っていて、非常に緊張しています。今月は中級と上級の指導法演習や、認知言語学や、評価テストや音声について勉強しています。

 上級の内容は主に読解で、教師自身がきちんと文章を理解しないといけないので、教師自身に高い読解力を求められています。まだ、読解とはいえ、いかに読解を生かし、学習者の発話を増えるのも非常に重要です。

 また、今回勉強する認知言語学と音声がとても難しいところです。認知言語学は自分の経験と関連づけ、理解することができましたが、音声がとても難しかったです。音声の先生の説明はとてもわかりやすくて、内容も新鮮なものばかりで非常に面白かったですが、覚えるのが本当に大変です。音声のテストには不安でしかないです。頑張ります。