2019年5月7日火曜日

 端午の節句に参加して


4月26日(金)連休前の最終日、
6階の大教室で「端午の節句」の行事を行った。1クラスの持ち時間は20分、前半の10分で節句の説明と集合写真、後半10分で仮想日本人の家(8畳程の畳の上)で柏餅を頂く、というもので、10分おきに次のクラスがやって来て順次入れ替わっていくという、そこそこ慌ただしい催しだ。

前半は先生の説明を聞きながら、見たことものない兜の人形を触って写真を取ったり、持ってきた宿題のプリントを見ながら確認したり。授業時間に教室を離れて別室に移動した事がよほど嬉しかったのか、テンションが上がりっ放しの生徒もいたりで、クラス毎のカラーがあるんだなと感じた。

写真までの10分はあっという間に終わり、続く後半は「はい、ここは日本人のウチですっ、挨拶は?」という先生の一言に、一同笑いながら「お邪魔しまーす」と靴を脱ぎ正座にチャレンジするところからスタート。全く座れない生徒もいてまた一笑い。
初めて見る柏餅は興味深いらしく、みんな写真に撮ること撮ること。
輪になって座ったら、直ぐに食べはじめてしまったり、やたら乾杯したがったり、葉ごと食べて苦いと顔をしかめたりする生徒も。先生方はそんな彼等を諫めながら、10分という限られた時間内に、靴を揃えさせ、お茶と柏餅を回し、柏の葉の由来などを説明し、最後は湯呑み洗い係を決めて捌いていく。

先生方の用いる日本語はクラスのレベルに合わせたもので、最初のクラスと最後のクラスでは、同じ内容でも全く違うって聞こえた。ごく自然に語彙コントロールがなされているためだが、これがどれほど凄いことかと分かるようになった私の養成講座も残すところあと2ヶ月。来年の端午の節句に、自分がどこで何をしているのか分からないが、来月の教壇実習を楽しむためにも、今は出来る事を一つずつやっていかねばな、と改めて思った1日だった。